敷金、礼金の必要な物件と不必要な物件を比べる際は、初期費用ではなく年間にかかる費用で比較をしよう!

敷金礼金のない時には要注意!

同じ家賃や間取りなど似ている条件の物件がある時には、どうしても初期費用の低い物件の方が魅力的に見えます。最近では初期費用をおさえたいニーズを反映して敷金礼金不要をうたう物件も増えているのですが、本当にお得かは見極めが必要になります。物件を貸す家主にとって敷金礼金は物件の管理維持費として重要で、なくすことはできないからです。

物件を貸し出す前には部屋の修繕するのですが、退去時の部屋の状態によっては前入居者の家賃積み立てを用いても足りなかったり、家主の経営状態によって別途費用をかけていることがほとんどです。敷金は返金されるお金ですが、退去時まで預けておくので運用されることになります。利益を出すためにも敷金礼金は全くなしにすることは難しいのです。

敷金礼金不要がお得かはどのくらい住むかで決まる

敷金礼金がない場合には、主に家賃にその分の金額が組み込まれています。2年毎の更新契約であれば48ヶ月で割った金額以上で家賃に上乗せされています。さらに更新の予定がある場合には、家賃を用いて更新料が計算されるため上乗せ分高くなります。また、早期退去時の修繕費用確保ために、敷金礼金より安価なルームクリーニング代が請求されていることもあります。

敷金礼金がある場合、敷金は大きな過失や取り決めなどがなければ全額返金されるものです。礼金がなくなることで家賃への影響を考えると、必ずしもあることは損とは言えません。長く住む場合には結果として得をすることになります。借りる時に長く住むか、短期になるかによってどちらがいいかを検討してみてください。